理想の街にはほど遠い
2015年01月06日
前回の記事では、新年の目標でもある『できるだけ【更新だけ】での記事は書かない』を、舌の根も乾かぬうちにブッチした鯨田さん。
ついでにも一つ舌の根が乾いていないのに…な、お話しなど。
今回覆すのは、昨年末の記事『2014年ニジクジッ!!ゲームアワード』で言った『ソーシャルゲームから足を洗った』…的な発言。
実は、その記事を更新した翌日位から、新しいスマホの課金ありアプリゲームをプレイし始めていたり。
な…なんとなくAndoroidのアプリストアを覗いてみたら、面白そうなのがあったので、ついダウンロードしてしまって…。
鯨田さんがうっかりダウンロードしてしまったゲームの名は『SimCity Buildit』。
言わずと知れた、都市育成型環境シミュレーションの代表格『SIMCITY』シリーズのアプリゲームだ。
以下、プレイしてみて、『上手いことプレイヤーに課金させようとしてくるな~』…などと思ったことなど。
このゲーム、とにかくお金に苦労され続ける。
ここで言うお金ってのは、ゲーム内で使用する架空の資金の話ね。
都市を運営するに当たって、なにかにつけて必要となってくる予算が常にジリ貧なのである!
予算がなければ、我が『ニジクジシティ』をろくに大きくすることもできねーぜーっ!!!
『SimCity Buileit』は、いかに市民どもから都市開発資金を巻き上げるかのゲーム…と言っても過言ではない!!!…かもしれない…少なくとも今鯨田さんがプレイしている範囲では…。
このゲームでお金を得る方法は、大きく分けて3つ。
一つは課金をしてゲーム内貨幣に換金する方法。リアルマネーさえ投入すれば簡単に財政難は解消!
課金ありゲームの基本だね。
お次の手段は、定期的に納入される税金。人口に応じた金額を得ることができる。
だけど、入ってくる金額は微々たるもので、時間対効果が悪く、とてもあてにはできない。
そんなわけでメインとなる金策は最後の一つ、市民たちの居住区のグレードアップをする事で得られる報酬金だ。
プレイヤーが市長を務める都市に住む住民達は、自分達の住まいを上のランクにするために、鉄材や木材などなどの多種多様な必要素材を要求してくる。
それらの素材を市内にある施設を使って製造し投入すると、住まいは立派なものへと建て変わり、資材調達のお礼として都市運営の資金が得られる。
単純に資金がもらえるだけでなく、グレードアップにより一区画の人口も増えるので税金の額も多くなったり。
一石二鳥の手段だ。
これさえこなしていけば、課金など必要なく都市を大きくしていけるぜーっ!!
…かと思いきや、そうは問屋が卸してくれない。
住居をグレードアップすると、資金がの他に経験値…みたいなものももらうことが出来、その経験値がたまると市長のレベル…みたいなものがアップする。
そしてレベルアップに伴い、ゲーム内のいろいろな要素が解放されるのだ。
これだけ聞くと良いことのように思えるが、実はこいつが曲者だったり。
例えば、新しい要素として下水処理施設の建設が可能になったとしよう。
すると昨日まで市長万歳のお題目を唱えていた連中が、急に街に下水処理施設がなく汚水から発される耐え難い悪臭がする…などと一斉に不平不満を漏らし出してくるのだ!
鯨田さんも、その不満をなんとか解消してやりたいとは思うのだが、なにせ万年金欠に喘ぐニジクジシティには、下水処理施設を建てる予算など一切ございませんっ!!
かと言って、市民達の不満を放置していると、『こんな街にはいられねえ!』…と見る見るうちに街から人が離れていく!
昨日まで満室だった高層マンション群が、あれよあれよと人の住まないゴーストビルにっ!!!
人が住んでいない建物からは、当然アップグレード要請も発生しないし、税金も取れない。
ただでさえ財政難の街から、さらに収入源が減ってしまう!!!
これはいかんと、まだかろうじて人が住んでいる所のアップグレードを進めて、なんとか資金を貯めていくことに。
苦労の末に、なんとか我が街に待望の下水処理施設が完成。住民達も満足し、廃墟になった建物にも人が戻ってきて、これで一安心…とホッと旨を撫で下ろす…のも束の間、資金稼ぎの奮闘により、またしてもレベルが上がってしまい新しい要素が開放!!
やれ犯罪はびこっているから警察署を建てろだの、ゴミ処分施設が必要ないために街にゴミが溢れかえっているだの、家の前の道路の渋滞が酷いだの、病院がないような不衛生都市には住めないだの、要素解放に伴い、ちょっと前まで全く気にしていなかった事に、次から次へと不満の種を見つけてきては、あっと言う間に居住区を廃墟化させてくる。
しかもこれらの問題は、一回解決したらそれで終わりではなく、街が大きくなるにつれ既存の施設のキャパシティでは解決できなくなった問題に、二つ目の消防署・三つ目の下水処理施設…などと増設し対応していかなくてはならない。
資金源の居住区を増やしたいけど、あと一区画増やすためには、発電所と消防署と警察署を増設しないといけない。でも、そのための資金を貯めようとするとまた新しい要素が解放されて、その対処に追われてとてもじゃないけど前述の施設建設にお金が回せない…なんてことに。
財政難を解消すべく住民の要求を叶えれば叶えるほど、新たな財政難の種を蒔く、この負のスパイラル!!!
オーノー!!!一体どうすればいいんだっ!?
これをスマートに解決する方法が、リアルマネーの投入。
新しい要素を解放することなく資金調達ができ、次々と発生する問題に対処していくうちに、袋小路に追い込まれる…なんてこともなく、自由に都市開発が出来る…って寸法だ。
正直、問題解決だけで街を思うように発展できないのは結構な苦痛なので、このストレスから解放されるためなら、課金してしまう人がいても、全然不思議じゃない。
なるほど、これは課金を促すように、見事なバランス調整がされておるっ!!!
…なんてことを考えながら、なかなか発展できない『ニジクジシティ』に手を焼きつつも、自身はサラサラ課金するつもりはない鯨田さんなのだった。
そんなこんだで、まだもうちょっとだけ、『SimCity Buildit』続けてみようと思っていたり。